提言の未来FUKUOKA西暦2023年

アーバンスポーツメッカ福岡。

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「アーバンスポーツ」は、その名の通り「都市で行うスポーツ」で、その舞台は私たちが日々暮らしている「都市」です。運動場や競技場がなくても、広場や小さな公園がそのまま会場になります。
東京2020オリンピックに採用されたスケボーやBMX、スポーツクライミングだけでなく、パルクールやブレイキン(ダンス)など世界からも注目される競技でもあり、若年層の競技人口が多いとされています。また、音楽やファッション、アートなど若者文化が融合したものとして、従来のスポーツの枠を超えた領域に展開するものであり、スポーツという側面に拘らず、遊び、カルチャーの延長線上に捉えているという側面もあります。競技者は子供からプロ選手まで広範囲で実施可能であり、皆が同じフィールドで練習に取り組む等、風通しの良さがあると考えられます。
福岡市は15歳~29歳までの人口率が17.6%と、日本における大都市の中でも若者の割合が最も高く、また、ストリートカルチャーも盛んであるため、アーバンスポーツが盛り上がる土壌があると言えます。
どこでも気軽にできるアーバンスポーツは、スポーツ離れする子供たちにとって貴重な運動の機会となり、運動機能向上につながります。広場や公園にある遊具を使った新しい遊びを楽しむ子供たちの姿が、どこにでも見られるようになるでしょう。
福岡のまちにアーバンスポーツを浸透させ、子供たちのチャレンジの機会をつくるべく、具体的には「する」機会と「みる」機会を創出します。

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「アーバンスポーツ」メッカのまちFUKUOKA

「する」機会

誰でも気軽にアーバンスポーツを行うことができる施設「アーバンスポーツパーク」を造ります。市内のあまり使われていない公園を小型の「アーバンスポーツパーク」にします。球技をするには狭い公園を利用して、市内のどこでもスケボーやパルクールなどを気軽にプレイできるような環境を創出します。また、最も人が集まりやすい場所の1つでもあり、広大なスペースを有するショッピングセンターの屋上駐車場に「アーバンスポーツパーク」を造ります。
公園より広くとれる屋上パークでは、スケートボードやBMXを楽しむ若者で賑わうと共に、選手達のトレーニング施設としても活用されます。福岡は各地域に大型ショッピングセンターが乱立し、周辺に住んでいる若者にとってはアクセスしやすい場所であるため、アーバンスポーツをする機会が増え、福岡市中にアーバンスポーツの波が広がることで、世界で戦える若手選手を輩出できるまちになります。

「みる」機会

大規模なアーバンスポーツの国際大会を誘致します。百道エリア(マリゾンやpaypayドームの周囲)や雁ノ巣レクリエーションセンター、ベイサイドなどではスケボーやBMXの有名選手が世界中から集まります。
中洲の博多川河川沿いでは、パルクールの選手が様々な障害物を飛び越えて疾走し、夜のネオンまちとは大きく違う活気あるエリアになります。
高さ制限が緩和された天神や博多の高層ビルの壁で、スポーツクライミングの世界大会が定期的に開催されます。
大規模な国際大会を誘致することで、「みる」機会を提供でき、アーバンスポーツのファンづくりや世界中との交流ができます。

短期:アーバンスポーツの浸透

アーバンスポーツの機運を高めるために、小学校にアーバンスポーツの授業を選択制で採用を行います。安全面にも配慮し、まずは、運動場にある遊具を使ってできるものを実施していきます。授業では、講師としてアーバンスポーツ選手にお願いすることにより、選手の活躍の機会が増えると共に、周知活動も兼ねることができるようになります。

中期:アーバンスポーツの国内大会開催

福岡市民に周知され始めたアーバンスポーツをさらに盛り上げるために、国内大会を開催します。
スタジアム建設など大規模な開催を前提とすることなく、まずは福岡市や近隣の都市との国内大会などを行いながら、より多くの地域で大会が開催されるように推し進めていきます。実施に際しては、福岡市や地場企業と連携しながら実行委員会を作り、まちをあげて大会を盛り上げます。

長期:アーバンスポーツの国際大会開催

福岡において国内大会が継続して開催されることで、福岡市民のアーバンスポーツへの熱は更なる高まりを見せ、その上で、国際大会を誘致します。福岡空港には、世界中からスケートボードやBMXなどの選手たちが続々と降り立ちます。夕方開催にすることで、仕事している大人も子供を連れての観戦もできますし、会場ではお酒も提供され、出場選手のファンタスティックな技に大きな歓声が湧きます。

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