「こども未来都市宣言」

〜The child growth is the best work of life~

福岡の未来への提言

アジアに向けて開かれた国際都市・福岡。
福岡は、古くからアジアの玄関口として様々な地域の人びとが行き来し、交流を育んでいくことで発展してきました。
しかし、未だかつてない先行きの見えない情勢においては、新たな生活様式や交流方法など、強制的に新様式を受け入れざるを得ない状況になっているといえます。
福岡には多様性を受け入れる風土や、イノベーションを起こすための積極的な行政の施策など、福岡には多くのポテンシャルが存在しています。
福岡のポテンシャルをより高めていくには、多くの人財を育て輩出していくことが求められます。
そのためには、福岡に住む子供たちが、様々な分野で大きく成長し活躍できる環境を作る必要があり、私たち福岡青年会議所が実現していくべき役割を見出していかなければなりません。
「これからの福岡を支えるのは、子供たちである。」
今を生きる私たちは、次世代を担う子供たちが秘めている可能性を大きく開花させるため、行動していく責任があり、次世代の主役である子供たちのために、この提言書を通して未来への新たな挑戦をしていきます。
目まぐるしいスピードで変革を余儀なくされる時代において、福岡を支える子供たちの輝かしい未来を創造するため、私たち福岡青年会議所は「こども未来都市宣言」~The child growth is the best work of life~をここに提言いたします。

もっと想いを
ぶつけよう!!

皆さんは、福岡に何年住んでいますか?
これからもずっと住み続けていきたいですか?
ここ数年の福岡の街の成長は凄まじく、インバウンドによる 経済発展、人口増加ビッグバンによる土地開発などによって、 とても目まぐるしく変化を続けています。
これからもまちの発展は続いていくべきです。
「現状維持」は「衰退」の始まりだから、新たな時代に 合わせて我々もまちも変わっていくべきです。 そのために様々なことを学び、行動していく必要があります。
しかし、光が当たらないところはないでしょうか?
経済発展の裏で、衰退している産業、消えていく 伝統や文化、守られていない権利。
この分野をもっと便利に、この分野をもっとおもしろく、 この分野をもっと元気に。
私たちが声を上げて活動すれば、FUKUOKAのまちは もっとワクワクするような未来へと進んでいきます。 これからも大好きなまちに住み続けるために。 ここが私の故郷だと、世界に誇れるまちにするために。

あなたのオリジナリティ溢れる発想がまちに届いたとしたら、 どんな未来が待っているか、ワクワクしませんか?
さあ、私たちと一緒に声を上げ、活動していきましょう!

一般社団法人 福岡青年会議所
未来デザイン創造委員会

こども未来都市宣言

福岡はアジアのリーダー都市として、存在価値を高めています。
まちとしてのさらなる成長をしていくためには人材の育成を育て、 福岡の経済、芸術文化、学業、近未来産業などで活躍すべく 輩出していかなければなりません。
これからの社会を支える子供たちが、福岡のまちで、 さまざまな分野で大きく成長し活躍できるような 環境を作る必要があります。

私たちは、その将来を支えていく子供たちの得意な分野を伸ばし、 プロフェッショナルへと導いていく礎となります。
また、その子供たちの能力を発揮できる場所や 環境を準備することで、 可能性が花開いた子供たちが福岡のまちで 活躍していくことができます。

そんな魅力的なまちには、九州からだけでなく、 日本中、アジア諸国からも 多くの移住者が移り住み、さまざまな文化が混じり合う グローバルシティになります。
子どもたちの可能性を飛躍させるまちとして、世界中から注目され、 ハイ・スタンダードなまちづくりは福岡の教育を底上げします。
我々青年会議所だからこそできる人財育成や環境づくりを提言します。

策① グローバルシティ

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 福岡は古くから「アジアの玄関口」として、日本とアジアの商取引の窓口の役割を担ってきました。 社会や経済のグローバル化が進み、「アジアのリーダー都市」を目指し持続可能なまちづくりをする福岡において、諸外国との交流ができる環境を充実させ、商取引だけでなくスポーツや文化における交流、外国人留学生の受け入れや、世界で活躍できる人材の育成をしていくことが重要です。しかし、新型コロナウィルス感染拡大により、諸外国との行き来が難しくなり、リアルでの国際交流の場が失われています。   交流を制限された子どもたち、リアルな国際交流を知らない子どもたちが、今後の福岡のまちを「アジアのリーダー都市」からさらに「アジアNo.1都市」に推し進めていくためには、リアルな国際交流をすべきだと考えます。「オンライン」「ハイブリッド」「非対面」などによってウィズコロナ、アフターコロナ禍での国際交流は確かに可能です。

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策② 豊かな感性を育むアートシティ

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 昨今、ITやバイオ、化学分野の目まぐるしい成長、コロナやウクライナ侵攻など過去には考えられないような激しい情勢の変化が起こっています。 Volatility=不安定 Uncertainty=不確実 Complexity=複雑 Ambiguity=曖昧 「VUCA」という今日の世界の状況を表す言葉が良く使われております。これは、今までの「分析」「理論」「理性」を軸とした判断が正解ではなくなってきているということです。「数値データで答えを出す」ことは、「AI技術が発展していく」ことでデータそのものの価値が下がっていきます。技術進歩が目覚ましい現代だからこそ、個々の感性や直観、判断力がより重要になってくると考えます。ダイバーシティな世の中において、豊かな感性を育むことが世界的に注目され始めた現代だからこそ、これまでの画一的な価値基準では測れない才能をより高く育むことができる環境を作ることは、つまり、「アート」に触れる機会を作ることが必要です。

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策③ アーバンスポーツシティ

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  運動のできない子供が増えています。ICT機器の充実や普及は人々に便利で快適な生活をもたらしましたが、それに伴う座位時間やスクリーンタイムの増加が心身の健康に悪影響があるとされ、とりわけ子供・青少年の運動・スポーツ習慣や健康とスクリーンタイムとの関連については社会問題のひとつとなっています。さらに、新型コロナウイルス感染拡大によってICT機器などのメディア利用率、在宅率が大幅に増えました。外での遊びを制限され、ゲームを通して友達とコミュニケーションをとる形が、放課後の遊びの定番となりつつあります。これからのアフターコロナにおいては、外で遊ぶのではなく、室内で遊ぶことが中心となり、子供たちの体力・運動能力の低下が懸念されます。また、最近では、ボール遊びを禁止する公園が増えているのも実情です。キャッチボールやサッカーなどが禁止され、気軽に球技をする機会を失われており、従来は当たり前に見ることのできた公園の使い方についても大きく変革が生じています。

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未来に向けての
インタビュー


石丸修平・橋田和義

福岡市でこれから必要となってくる「テーマ」や「キーワード」にはどんなものがあるでしょうか?

石丸:私は「ウェルビーイング」だと思います。人それぞれに幸せな形というのはあるというふうに思うのですが、「こういう幸せが適切だ」と押し付けるものではなくて、子供から大人、高齢者まで、いろい ろと感じること、大事にすることをそれぞれが持ち、こういったものをしっかりとまちとして受け入れていくことが大事と思います。
橋田:僕も「ウェルビーイング」と思っていました(笑)コロナ禍で皆さんの考え方が変わり、何をもって幸福と思うのか、というところが、高いものを買って心の満足度を高めるというものではなく、気持ちの満足度をどう高めていくか、そういう動きになっているというのは感じますよね。例えば社会参画、SDGsの取り組みに何か行動を起こすとかで自分が幸福に感じる。といったものがこれから大事なのかなとは思いますね。


「子供」というテーマで、「まちにこれから必要なもの」などお考えはありますか?

石丸:子供が自分で思い描いた夢ややりたいこと、あるべき姿を自分たちで実現していけるような、そういったまちがいいですね。それは、学びにしても遊ぶにしても、大人達や環境などから受ける刺激が多様であって、そういったものを軸に自分の考えていることを実行できたり、表現できたり、あるいはそれを踏まえて自分の意見を形にしていけるまちというのは素晴らしいなと。そのためには、当然生活の安定は元より、色々な学び。それから安全に遊べる環境も大事になると思いますね。
橋田:今まさに石丸さんが言ったことに全てが出たと思います。やっぱり「安心安全」は特に、今いろんな事件とか事故が起きている中、「安心安全」は担保しなくちゃいけない。お父さんお母さんへの環境を、子育てがしやすい環境、例えばベビーカーを押しやすい道路に整える。とか。そういった意味で子供を中心としたまちづくりをこれから考えていかなくちゃいけないと思います。
石丸:おっしゃる通りで、「子供中心のまちづくり」ってすごくいいキーワードになっているな。と思います。やっぱり、子供が安心安全に暮らせるまちということを考えると、それは大人にとっても「安心安全に暮らせる」まちだと思います。


「 グローバル」な目線で行くと、子供たちにはどんな環境があったほうがいいとお考えですか?

橋田:観光が再開されるとたくさん外国人観光客が来る、実践する場としてはそういった海外から来られた観光客、インバウンドの方たちと子どもたちが触れ合う場、みたいなものを積極的に作るといいのかなと。子どもにとってそういう経験というのは活かされるし、それがきっかけで海外に行こう!ということになるのだと思う。
石丸:そうですね。実践していくって意味では、英語を学ぶだけではなくて、英語を使って表現するとか考える、討論するといったことはこれからだと思うのですよね。「アジア太平洋子ども会議」のような海外の人たちを受け入れて、接点を作っていくような取り組みですとか、あるいはMICEで海外の人たちが来たときにやっぱりボランティアを募集するのですが、英語の話せる方々にボランティアしてもらうというのはこれまでもやってきているのですけど、子どもが関われる機会を作っていくだけでもすごいチャレンジだと思いますね。
例えば先日誘致し「CURIOOkids」という香港発の企業(アフタースクール事業)は、英語で学ぶだけではなくてアントレプレナーシップから、色んなものを学べるグローバルな塾のようなものですけど、実は今行かれている人ってほとんど福岡のお子様英語を学ぶだけではなく、使ってというところの教育も触れられて、その塾は35カ国展開されているので、リモートなんかも含めれば結構海外の人との接点も持てるのですよね。こういった教育もこれから福岡に少しずつ入ってきているということがあると思う。

橋田:うちには6歳の娘がいて、将来の夢は「お絵描き屋さん」になるって、いつも絵を描いて、何かを拾ってきては工作している。こういったところから創造力とかが育まれるのだろうなと思う所はありますね。今は受動的なものが多いですよね、スマホで動画を見る、テレビを見る、それってたぶん自分から発想したり創造したりするのを打ち消したりしている。

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